ある秋の日、旦那氏が栗をもらって帰ってきまして。
ところが栗の調理方法が分からないし、皮も硬くて処理がめんどくさそう…と、ズボラ―精神が発動してつい1か月ほど放置してしまったんですよ。(お叱りの声が聞こえてきそうですね)
そしたらば、出るわ出るわ、栗虫の被害。
こんな被害者が増えないよう、今日は栗虫対策について考えていきたいと思います。
栗虫とはなんぞや
わたしは栗を使った料理が大好きです。が、自分で栗を調理したことはありませんでした。
なので、栗虫という存在すら知らなかったのです…!無知ってこわい!
さて、栗虫とはなんぞや。
クリムシ(栗虫)
クリの果実に加害する昆虫の幼虫の俗称。クリのいがの上から果実に食い入るクリオオシンクイガの幼虫と,成虫が果実内に産卵し,孵化(ふか)した幼虫が果実内を食害するクリシギゾウムシの幼虫が主要なものである。(出典:百科事典マイペディア)
なるほど、2種類の虫がいるようです。
わたしが遭遇したのはウジムシの大きいやつみたいな、白ベージュっぽい、触るとムニュッとしたやつでした。
検索すると画像もわんさか出てきますが、気持ち悪すぎるので見ないほうがいいです。
栗虫に食われている栗の見分け方
できることなら栗虫の被害にあっていない栗を選別したいですよね。
栗虫に食われている栗の見分け方を覚えておきましょう。
穴があいてしまっている栗は、当然ながら栗虫の出入りが確認できたという証拠です。もう虫は出ていった後かもしれませんが、栗拾いなら選ばないのが得策かと。・水につけると浮いてくる
栗虫が栗の実を食べてしまった分、身の容量が軽くなるので水に浮かんできます。
・栗に粉が吹いている
栗の中で幼虫が孵って、栗の実を食べた排泄物がこの粉だそう…もういや…!
・皮が黒ずんでいる
これも幼虫が栗の実を食べてしまい食害が進んだしるし。
ここで大事なポイントなのは、
栗に穴があいてないから栗虫はいないと思うには早いということ!
なんでも、卵を産み付けられるときの穴は小さく、栗の成長とともに穴が目立たなくなっていくそう。
つまり、穴があいていなくても栗虫の幼虫はいるかもしれないので、必ず水につけたり、粉が吹いてないかの確認をすべきということですね。
栗虫の卵は避けられない!
しかし恐ろしいことに、外で拾ってきた栗のおよそ7~9割は、既に栗虫の卵が産みつけられているとのこと…!
卵は目に見えない大きさだし、食べても害は全くないんだそう。
幼虫も生で食べなければ大丈夫だそうです。
いやいや食べても害がないとかいう問題ではないです。
卵が産みつけられているということは、放置しておくとどんどん栗虫の幼虫が孵化してくるってことですよね~~!!
だいたい栗を持ち帰ってから2~3日で卵から孵ることが多いようです。(1か月放置してたわたしなど論外すぎて栗虫はすでにみな息絶えていたけれど)
ということで栗虫の卵対策が重要になってきます。
栗の下処理(栗虫処理)とその保存方法
さて肝心の栗虫対策です。
いろいろ調べて、熱湯処理や塩水処理などありましたが、一番簡単かつおいしい栗を保存できる方法を発見したので書き記しておきます。
・栗 1キロ
・水 2リットル
・鍋
・ビニール袋(穴をあける)
①2リットルの水を鍋に入れて火をかけ、水温が80度になれば、栗1キロを素早く入れる。
②火を弱くして80度以上にあがらないように注意して1分間浸漬したら水を切る。
この水と栗の比率、水温、時間が重要です!栗の量に合わせて水は調整してください。
③栗の表面が乾く程度に陰干しをし、貯蔵は穴をあけたビニール袋で冷蔵庫へ。
※注意※ 保存期間は1週間から長くても1ヶ月程度です。ビニール袋に穴をあけるのは結露を防ぐためです。結露せず乾燥しすぎない状態であれば比較的長く保存できます。)
この方法で栗の中にいた栗虫は殺虫でき、卵も孵化することはありません。
どうしても栗虫と出会いたくないあなたへ
栗虫対策については分かってきましたが、上記の処理をしたところで死んでいる栗虫と出会うことは正直あります。
栗を食べるときは念のため、2つに割って中を確認するのがよさそうです。
・死んでる栗虫でもいやだ!
・どうしても栗虫と出会いたくない!
・栗の下処理がそもそもめんどくさい!
というかたは、スーパーで買える栗がおすすめ。
燻蒸処理という殺虫対策がなされているので栗虫に出会うことはまずないようです。
ズボラー的教訓として
「処理がめんどくさくて調理にすぐ取りかかりたいたいと思えない食材は選ばない」ってのは大きいと学びました…
それが栗虫の掃除をいっしょうけんめい頑張ってくれた旦那氏への報いです。
まとめ
●栗は80度のお湯で1分つけるだけで栗虫対策ができる
●どうしても栗虫に出会いたくなければスーパーで買う
そこそこ面倒な手間ではありますが、ちょっと頑張るだけで栗虫に遭遇することなくおいしい栗を食べることができます。
茹で栗、栗ごはん、モンブランなど、おいしい秋の味覚を楽しんでくださいね。